
■8勝目が遠いダルビッシュ スランプの原因は配球?
「今日の敗戦は、ダルビッシュに責任がある」
好投するも勝てないゲームが続いているダルビッシュに同情気味だった地元メディアも、現地25日のパフォーマンスには手厳しかった。『ESPN』ダラス版のトッド・ウィルズ記者は、リードを守れず6回途中で降板したダルビッシュに敗因を求めた。
最近のダルビッシュは、大崩れはしないものの、勝負どころでホームランを打たれあっさり失点するシーンが目立つ。この日の3本塁打も、4番のトラビス・ハフナー指名打者に浴びた一発はともかく、ブレット・ガードナー外野手、ジェーソン・ニックス遊撃手と、いずれも長打力のあるタイプではない選手に打たれた。ダルビッシュ自身が試合後「ハフナーのホームランがもったいなかった。もう少し慎重にいってもよかった」と話した通り、カウントを取りにいく不用意な球を痛打された。
これで7試合続けて勝ち星がないダルビッシュ。ランサポートに恵まれていないことは確かだが、ダルビッシュのピッチングも、開幕直後の圧倒的な威圧感は薄れてきている。
ダラスの地元メディア『ダラスモーニングニュース』のエバン・グラント記者は、ダルビッシュのスランプについて“Pitch Selection”(配球)に問題がある可能性を指摘している。ダルビッシュは絶好調だった昨シーズン後半、レギュラーシーズン最後の8試合では投球の70%をファストボールとカッターが占めており、同記者曰く「攻撃的なパワーピッチャー」だった。しかし最近は、速球系の割合が50%を下回り、スライダーが増えている。「カウントを稼ぐ段階では速球系のボールも投じるが、追い込んでからは空振り三振狙いのスライダー」がパターン化しており、打者は狙い球を絞りやすくなっていると指摘されている。
2本塁打を浴びた前回のアスレチックス戦では、まさにパターン化した配球を読まれ狙い打ちされた。また、ここ2試合は、ひとつのアウトを取るのにかなり多くの球数を要している。グラント記者が指摘するように、配球を練り直す必要があるかもしれない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130626-00000214-mlbjp-base
上記の現地2記事についたコメントと、ダルビッシュスレッドの反応